『新しい氷見高校同窓会の設立に際して』
新しい氷見高校同窓会の会長に推挙されました北鹿渡です。統合前の氷見高校(旧氷見高校)の第18回卒業生です。同窓会が新たな船出をするこの折、会員相互の連携を深め確かな方向性を見定めてまいるため、微力ではありますが精一杯尽力させていただきたいと思っております。何卒よろしくお願いいたします。
まず、新しく統合された同窓会の設立に至るまでの経緯を述べさせていただきたいと思います。
今から3年前の平成22年4月、旧氷見高校と有磯高校が統合して、市内唯一の新たな県立高校が誕生しました。普通、農業科学、海洋科学、ビジネス、生活福祉の5学科からなる総合高校で、県内屈指のマンモス校となりました。学舎は旧氷見高校に置かれ、校名は氷見市唯一の高校であることから新たに「富山県立氷見高等学校」と命名され、これに伴い校歌、校章も新たに制定されました。
今年3月、5つの学科で学んだ生徒たちがそれぞれ卒業いたしました。新しい氷見高校の第1回卒業生です。しかし、彼らは、旧氷見高校、有磯高校のいずれの同窓会にも入会することができません。5つの学科で学んだ新しい氷見高校の卒業生であるからです。
彼らの卒業に先立ち、旧氷見高校、有磯高校の同窓会の執行部が集まり、新しい同窓会の設立に向けた話し合いがなされました。言うまでもなく、それぞれの同窓会には長い歴史の積み重ねがあり、1万人にも上る会員がいます。会員の一人一人は自分の学校への愛着や思い入れ、こだわりを持っています。このため、2つの同窓会が納得できる新たな同窓会づくりに向けて何度も何度も話し合いを重ねました。その結果、第1回の卒業生を受け入れる受け皿を作ることを第一義とし、両校の会員が共に集い、学校の教育活動を今まで通り支援していくための統合された同窓会が必要であるということで意見がまとまり、細部を調整して本同窓会設立の運びとなったのであります。
今年2月28日、新しい同窓会の設立総会を開催し、それに引き続いて第1回卒業生の同窓会入会式を挙行することができました。坪池前校長先生をはじめ教職員の皆様、教育振興会会長様、PTA会長様、両校同窓会の執行部の皆様方など関係各位のご尽力に心から感謝申し上げます。
新しい同窓会の会員は、旧氷見高校分会、有磯高校分会、それに今年新たに入会した第1回卒業生の3つのグループからなっています。今年度については、旧氷見高校、有磯高校とも、それぞれの分会が別々に総会・同窓生の集いを開催しました。新しい同窓会の設立の年に両校合同の総会・同窓生の集いを開催することは理想ではありますが、それぞれの同窓会のこれまでの経緯もあり、また、両校会員の意識をはじめ種々の問題点もあり、合同開催はあまりにも拙速であると思われます。しかし、第1回卒業生にとってはどちらの集いにも参加することができないのが実情です。参考までに、旧氷見高校同窓会関東支部の総会では、今年度から有磯高校の世話役の方をお迎えし、来年度には両校が統一された総会を開催する方向で話し合いが進められているそうです。
そこで、新しい氷見高校同窓会でも前述の3つのグループが一堂に会した総会並びに同窓生の集いを開催するための方向性を打ち出していかなければならないと考えています。
氷見市唯一のわれらが氷見高校がますます発展し、次代を担う有用な人材を世に送り出すことを祈念して、筆を置きます。』